「ええ。パパはどう思います?」
「ふーむ、そうやなあ」
「家はベッドルームもたくさんあるし、
三、四人と言わずチーム全員を泊めてあげることもできるやない?」
「たしか選手は六人よなあ。
コーチを二人とすれば、八人か。そんなに大勢いっぺんに面倒みられるかい?」
「ユタの農場で過ごした戦争のときのことを考えたら、お安いご用じゃないですか」
「そうやな。よし、ようわかった。マサがええいうんやから、それでええ。うちでお世話させてもらおうやないか」
勇は早速、日本水泳選手団招致委員会の清水委員長に電話をかけて、選手たちを受け入れる旨を申し出ました。
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