◆第3回和田勇物語感想文優秀作品表彰式
小学生の部では14校359名、中学校の部では12校454名と多くの作品を応募頂きました。
その中から小学校の部では山本実永さん(和佐小学校5年生)、
中学校の部では関夏未さん(丹生中学校1年生)が、最優秀賞に選ばれました。
おめでとうございます。
◆小学校の部・最優秀賞
「努力を惜しまない勇さん」
山本実永さん(和佐小学校5年生)
和田勇物語を読んで、一番心に残ったのは
勇さんの「お互いに助け合うこと。
それができる人はすばらしい。」という言葉です。
勇さんは日系人で、妹や弟がたくさんいました。
でも、「ぼくががまんしなければ。」と
前向きに生活していてすごいと思いました。
私とは大ちがいだと思ったけれど、勇さんは子どものころ和歌山県に住んでいたと知って、
私も、勇さんのようになれるかなと思いました。
昭和十六年にアメリカと日本の戦争が始まり、勇さんは辛い毎日を送りました。
それは、両方が祖国だからということでした。
でも勇さんは、祖国のために力をつくしたいと思っていました。
私だったら自分のことばかり考えているかもしれないと思いました。
勇さんは、農場で働き始めました。
休みなしできつい労働にはげんでいて、すごいと思いました。
やっと戦争が終ったころに、おくさんが勇さんに、
日本の水泳選手を家にとめてあげたいといい出し、勇さんもさん成しました。
私は、戦争が終ったばかりなのにやさしいと思いました。
勇さんの家でたい在していた選手たちは、新記録を次々ととり日本の圧勝でした。
これは、勇さんのおかげかもしれないと思いました。
勇さんが日本にきて、オリンピックを価ちあるものととらえている田畑会長の実家を訪ねました。
二人は、東京でオリンピックが開かれる日が来ると思っていて、
勇さんは東京でオリンピックを開くために、いろいろな国をまわりました。
そして、東京でオリンピックを開くことができました。とても感動しました。
私は、日本とアメリカの二つの祖国をもち、努力を惜しまず生きた勇さんは、
心のとてもあたたかい人だと思いました。
この物語を読んで、和田さんのように、自分はがまんし、
みんなが幸せになることを考えられる心を世界中の人が持てればいいなと思いました。
◆中学校の部・最優秀賞
「大切なもの」
関夏未さん(丹生中学校1年生)
自らを省みずに、祖国のために
全力を尽くした人がいました。
その人の名は、和田・フレッド・勇。
そんなすばらしい人が
私達のふる里にゆかりがあったことを初めて知った私は、
今まで知らなかったことが恥かしくなりました。
勇さんは、東京オリンピックを招致するのに
重要な役目を果たしました。
敗戦で活気を失った日本の復興のために全力を注いだそうです。
自分の店を投げ出し、東京でオリンピックを行うことを認めてもらうため、
中南米の国々をまわりました。
私は、勇さんが自分の私財も投げうってまで
中南米を旅したことにすごく驚きました。
勇さんのこの努力が実り、開催地は東京に決まりました。
東京オリンピックの実現によって、
どれだけの日本人が勇気づけられたことでしょうか。
勇さんのおかげで日本は一等国の仲間入りを果たしました。
勇さんはアメリカ人でありながら、日本にとても大きな影響を与えたのです。
もし勇さんの活躍がなかったら、日本はどうなっていたのでしょうか。
オリンピックを日本で開催するなんてことは実現せず、
ずっと夢だと思われ続けてるかもしれないし、
今のような発展だって遅れていたかもしれません。
つまり、日本の歴史が全然違っていたかもしれないということだと思います。
私は、勇さんがこれほどまでに日本や人のために尽くせるのは、
きっと祖国をとても愛していたからだと思いました。
私だって祖国の日本は大切で、大好きな国です。
でも、それ以上に勇さんは日本を大切な国だと思っていたのではないでしょうか。
大切なもののために力を尽くそうと思う気持ちは分かります。
でも、やっぱり私にはそこまですることはできないと思います。
私は、家族や友達が大切だと思いますが、
勇さんのように力を尽くしたことはありません。
だから、勇さんはすごいと思います。
私も、今は自らを省みずに全力を尽くしたことはないけれど、
いつか、勇さんのように本当に大切なもののために尽くせる人になりたいです。
◆その他の入賞者(敬称略)
【優秀賞】
中橋桜(松原小)
硲間千尋(衣奈小)
石橋佳奈(河南中)
岸本真実(美山中)
山口京(松洋中)
中島弘貴(松洋中)
【入賞】
田中翔大(和田小)
芝玲奈(名田小)
堀月香(名田小)
友渕勝哉(笠松小)
大江佑生(由良小)
田中魁里(稲原小)
竹内世奈(御坊小)
古田裕希子(丹生中)
伊藤理恵(河南中)
横川知司(大成中)
古屋朱理(名田中)
湊若菜(名田中) |